MT5

多くのFXブローカーのプラットフォームとして採用されているMT5(Meta Trader5)ですが、
そのMT5に最初から搭載されている様々なインディケータを順番に解説していきたいと思います。
便利で多種多様なインディケータを使いこなせるようになれば、それはシステムトレードの勝率を高めることに繋がるでしょう。





トレンド系インディケータ




Adaptive Moving Average(適応型移動平均、AMA)
 種々の平滑化アルゴリズムの欠点の1つに、突発的な価格の変化によって起こった不正のトレンドシグナルの発生があります。言い換えれば、平滑化処理はトレンドに対してラグが避けられないということでもあります。この指標はこれらの2つの欠点を克服するために開発されました。ノイズの影響を受けにくい移動平均線を作成する時に使用され、トレンドを検知する際にラグが最小に抑えられるという特徴を持ちます。


※平滑化:データにおける重要なパターンを、ノイズなど重要性の低いものを除去しながら見つけ出す方法です。値の変化をなだらかにしてデータの傾向をわかりやすくします。








Average Directional Movement Index(平均方向性指数、ADX)
トレンドの存在を確認するための指標です。最も簡易化された方法は14期間の+DIと14期間の̠-DIを比較する方法です。比較するためには、指標のチャートを重ねるか、もしくは-DIから+DIを直接引きます。+DIが-DIを上に抜けた時に買い、-DIが+DIを上に抜けた時に売ることが推奨されます。+DIと-DIがお互いにクロスした際「極地点」が発生します。極地点は市場がエントリーレベルになった時に使用されます。そのため、買いシグナル(+DIが-DIより上)の後、価格が極地点を超えるまで待ってから買わなくてはなりません。もし価格が極地点を超えなかった場合は売りポジションを保持した方が賢明です。










Bollinger Bands(ボリンジャーバンド、BB)
統計学の標準偏差と正規分布の考え方に基づいた指標です。標準偏差はσ(シグマ)と呼びますが、「平均値±標準偏差」が1σ線、「平均線±標準偏差×2」が2σ線となります。為替レートがバンドに対して、どの位置にあるのかを確認することで、現在のレートが買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断することができます。ただこの指標を開発したジョン・ボリンジャー自身は「2σを為替レートが超えたから逆張り」というような単純な方法はすべきではないと言っています。また、バンドの幅を確認することで現在の為替のボラティリティ(変動率)を知ることができます。

※標準偏差:データのばらつき具合を表す数値。各データの平均との絶対値をとり、2乗して総和を求め期間数で割り、その平方根を求めた値









Double Exponential Moving(2重指数移動平均、DEMA)
指数移動平均(EMA)は式に前日のEMAを用いるので、単純移動平均の「過去n日間以前の価格を切り捨ててしまっている」という問題点を解消しています。DEMAは、そのEMAより、レートに素早く反応します。2重、3重になるにつれて平滑化平均が弱まり為替への追従性が高まるで、ノイズは多くなります。








Envepoles(エンベロープ) 
エンベロープテクニカル指標は上下に、一定幅でシフトされた単純移動平均線でできています。エンベロープは上下のマージンを定義する必要があり、最適なマージンは市場のボラティリティ(変動率)やトレンドの有無を用いて決定されます。








Fractal Adaptive Moving Average(フラクタル適応型移動平均) 
この指標はEMAをベースにフラクタル次元に基づいて最適な為替レートの平滑化を行います。相場状況に応じて移動平均線の日数を1日~99日の範囲で変更し、レンジ相場では長期の平滑係数で価格を平均し、トレンド相場では短期の平滑係数で価格を平均します。これによって横ばいの相場ではフラットな移動平均線を、強いトレンドでは動きの速い移動平均線を計算することができます。








Ichimoku Kinko Hyo(一目均衡表)
複数の時間枠(基本数値)と過去の変化日とその変化にようした期間(対等数値)を利用して、市場の均衡状態を捉えるチャートです。
転換線:過去9日間の高値+安値/2
基準線:過去26日間の高値+安値/2
先行スパンA:転換線+基準線/2を26日先に記入
先行スパンB:過去52日間の高値+安値/2を26日先に記入
遅行スパン:当日終値を26日前に記入








Moving Average(移動平均)
移動平均テクニカル指標は為替チャートを平滑化するインディケータです。移動平均線には以下の4種類が存在します。

Simple Moving Average(単純移動平均、SMA)
定められた日数の一定数の価格を合計することによって計算されます。
式:SMA=SUM(CLOSE(I),N)/N
※CLOSE(I)ー現期間の終値 Nー日数

Exponential Moving Average(指数移動平均、EMA)
一つ前の移動平均の前の値に現在の終値の一定のシェアを加算して計算されます。
式:EMA=(CLOSE(i)*P)+(EMA(i-1)*(1-P))
※EMA(i-1)ー1つ前の期間の移動平均の値 Pー価格の値を使用する%

Smoothed Moving Average(平滑移動平均、SMMA)
最初の値はSMAと同じ、2番目の式は
式:SMMA(i)=(SUM(CLOSE(i),N)/N*(N-1)+CLOSE(i))/N
で表され、それ以降は
式:SMMA(i)=(SMMA(i-1)*N-SMMA(i-1)+CLOSE(i))/N
で計算されます。
※Nー平滑化期間

Linear Weighted Moving Average(線形加重移動平均、LWMA)
SMAよりも直近の価格に比重を置いた移動平均線です。
LWMA=SUM(CLOSE(i)*i,N)/SUM(i,N)
※SUM(i,N)ー重み係数の合計








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