今月2日に110円を付けたドル円でしたが、FOMCの内容は「利上げは据え置き、サプライズはなし」という市場の予想通りの結果であり、発表後はニューヨーク為替市場では110円を付けた達成感からか利益確定の売りが続出し大きく下落しています。
その後は109円付近にサポートがある気配で本日正午過ぎに一旦109円を割り、その後は109円台前半を推移しています。
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足元が不透明で引き上げに手間取っている欧州中央銀行(ECB)などの世界の主要中銀をは異なり、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを継続するとの観測から、ドルはここ2週間で年初来の下げをすべて回復しています。110円を付けたあとは米10年債券利回りも低下(現在は2.940)し、若干の調整が入っているようです。
10年債利回り







短期でみればドルは下降していますが長期でみればまだまだ上昇トレンド、今後ドルがこれ以上の上昇をみせるかどうかは経済指標で成長とインフレの一段の改善が確認されるかにかかっています。
BKアセットマネジメントの為替戦略マネジング・ディレクター、ボリス・ショレスバーグ氏は、「市場参加者はドルを買い進める前に、より多くの良好な経済指標を確認したいとしている」と指摘。経済指標が良好ならFRBは年内にあと3回の利上げを実施する可能性があります。
現在の主要6通貨に対するドル指数.DXYは92.56です。







今後ドルが上昇する要因は?

日本の投資家の間では2日につけた110円が当分の高値となり、これからドル円は徐々に下落し105円を目指すのではないかと予想している人が多いように見受けられます。
しかし、110円という価格はあくまでも投資家たちの心理的な高値ラインに過ぎず、今後もドル円はそうしたファンダメンタルズを無視して動きたいように動き、更なる高値を更新する可能性を持っています。
では、今後のドルが上昇する要因は何になるのでしょうか?
まずは本日21:30に控えた米雇用統計でしょう。市場の予想では大きなサプライズはなくADP雇用統計の結果を大きく超えるようなことはないといったカンジです。
他の要因を挙げるならば貿易や株式関連でしょうか、米中貿易摩擦はドル安要因ですが、3日に発表された米・貿易収支ではー490億ドルとこれまでの貿易赤字を大幅に改善しています。
又、武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアーの買収に向けて最終調整に入っています。日本企業が海外の企業を買収する場合、巨額のドルが必要になることから、これも為替がドル高円安になる要因といえます。
ただ、更なる貿易赤字解消に向けてトランプ氏が日本に新たな貿易協定への圧力をかけたり、為替を意識した発言すれば当然ドルは大きく下落すると思います。

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